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勉強会『読み書きのアセスメント』

第2回こどもの発達臨床勉強会を実施しましたので、ご報告させていただきます。

今回は、鳥取県立総合療育センターの言語聴覚士の瀬尾洋平さんに外部講師として来ていただきました。


1.『読み書き障害の評価と支援について』

 鳥取県立総合療育センター 言語聴覚士 瀬尾洋平さん



①読み書き障害って?

 読み書き障害に関する理論、読み書きに関わる認知機能、脳の機能についてわかりやすくお話ししてくださいました。


②読み書き障害の評価法

 実際に鳥取県立総合療育センターで実施されている読み書き障害の評価方法について、いくつかの検査をご紹介してくださいました。


③評価をもとにした支援方法

 読み書きの評価をもとにどのように指導をされているのか、実際に使われている教材をご紹介いただきながらご説明してくださいました。



2.『学校における読み書きアセスメント』

 鳥取大学医学部附属病院子どもの心の診療拠点病院推進室

 臨床心理士 足立みな美さん


子どもの心の診療拠点病院推進室では臨床心理士を学校に派遣し、教育と医療の連携の構築を図ってこられたそうです。実際に学校で行われている読み書きのアセスメントやその後の支援について発表してくださいました。


①学校で行われる読み書きアセスメントについて

 MIM、T式音読検査、WAVESなど、学校で行われている検査についてご紹介くださいました。


②学校での支援について

 読み書きの困難さを抱える児童をどのように支援していったらよいかについて、派遣された臨床心理士が学校の先生に支援方法を提案するなど、学校での支援の実際についてお話しいただきました。



3.意見交換・情報交換

最後は、小グループに分かれて感じたことや疑問などを共有したり、意見交換・情報交換したりしました。



読み書きの評価ができる検査は現在いくつか種類がありますが、各医療機関でどのようなテスト・バッテリーを組んでいるのかを共有することで、ニーズに応じてどのように使い分けたらよいのかを知ることができました。


医療機関で働く心理士にとっても、学校で働く心理士にとっても、読み書き障害の基本的な理論やアセスメント、支援方法をきちんと理解しておくことで、こどもの理解や支援、教員へのコンサルテーションをより良いものにしていけると感じました。


お忙しい中、発表してくださった瀬尾さん、足立さんに心より感謝致します。

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